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今まではブレインテックを使った技術というと、ヘッドセットのような装置を頭につけて、直接脳を刺激するようなニューロモジュレーション型の(身体能力向上や認知機能向上)装置を想像していましたが、実際はニューロフィードバック型製品の方が身近に感じられる製品が多くありそうだと感じました。教育やエンターテイメント、ヘルスケアなど老若男女に関連する研究なので、常に期待が高い分野ですが、脳の変化の不可逆性や、若年者への実験のリスク、心理的負担に関しては知らなかった事が多く、安易に使用することの危険性を知ることができました。
1人の消費者として考えた場合に、今回の資料はリテラシーを高めるのに非常に役立つと思いつつ、様々な商品や技術がある中でリテラシーがそれほど高くなくとも適切な製品等を選べるようになってほしいと思いました!
稲見 昌彦
東京大学先端科学技術研究センター
身体情報学分野教授/博士(工学)
JST ERATO稲見自在化身体プロジェクト 研究総括。自在化技術、人間拡張工学、エンタテインメント工学に興味を持つ。米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞。超人スポーツ協会代表理事、日本バーチャルリアリティ学会理事、日本学術会議連携会員等を兼務。著書に『スーパーヒューマン誕生!人間はSFを超える』(NHK出版新書)、『自在化身体論』(NTS出版)他。
北川 拓也
楽天株式会社
常務執行役員 CDO (チーフデータオフィサー)
ハーバード大学卒、同大学院物理学科博士課程修了。物性物理の理論物理学者として、非平衡のトポロジカル相の導出理論を提案した。現在は楽天でAI・データ戦略の構築と実行を担い、世界5カ国の拠点を統括。楽天技術研究所のグローバル所長を兼任。Well-being for planet earthの共同創設者、理事。
川田 十夢
AR三兄弟/長男
1999年にミシンメーカーへ就職、面接時に書いた「未来の履歴書」に従い、全世界で機能する部品発注システムやミシンとネットをつなぐ特許技術発案などを実現。2009年独立、AR三兄弟の長男として活動を開始。AR技術を駆使したプロダクツやエンターテイメントの企画・開発・設計を担い、劇場からプラネタリウム、百貨店から芸能と多岐にわたる拡張を手がける。現在、J-WAVE『INNOVATION WORLD』ナビゲーター、文化庁メディア芸術祭審査員などを務める。
大隅 典子
東北大学 副学長/大学院医学系研究科教授
1985年東京医科歯科大学歯学部卒。1989年同大学院歯学研究科修了。歯学博士。1989年同大学歯学部助手、1996年国立精神・神経センター神経研究所室長を経て、1998年より東北大学大学院医学系研究科教授(現職)。2018年より東北大学副学長(広報・共同参画担当)および附属図書館長。研究テーマは脳の発生、進化と神経発達障害。著書に『脳からみた自閉症 「障害」と「個性」のあいだ』、『脳の誕生 発生・発達・進化の謎を解く』など。